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セブで見た変化から、教育の機会を考えた
原記事の筆者かずきさんは、フィリピン留学とワーキングホリデーを経験し、ETHOSで5年以上働いていたと紹介しています。毎年数か月フィリピンに滞在するなか、大きなショッピングモールが増える一方、街で生活に困難を抱える人を見かけ、教育の機会について考えるようになったと述べています。
この経験は、留学先の社会に目を向けるきっかけとして残します。ただし、街で見た人の家庭事情、学歴や将来は外見からは分かりません。カフェで飲むものだけで所得や私立学校への通学歴を判断することもできません。筆者の観察と、国全体を説明する根拠を分けて読みましょう。
家庭の経済状況と教育制度を、別々に確かめる
原記事は、世帯の経済状況と教育制度を教育格差の論点に挙げていました。学ぶ機会を考える際には、費用だけでなく、通学や家庭での生活を含め、どのような困難があるかを具体的に確認する必要があります。
「貧しい家庭の子どもは全員小学校で中退する」「国内に仕事や産業がない」「公立学校では一律に同じ方法で子どもを区別する」といった原記事の説明は、確認した全国的な制度・統計としては引き継ぎません。人口・成長率などの古い数字も現在の状況を示す値にはしていません。職業や国を低く評価する説明にも置き換えません。
学び直しの経路を示す資料
UNICEF Philippinesが2021年に公表した資料の紹介ページは、学校に通っていない若者がAlternative Learning System(ALS)へ参加・修了する際の障壁を研究したものだと説明しています。ALSは、教育省が実施する、通常の学校教育と並行する基礎教育の経路として紹介されています。
この資料があることは、「一度学校から離れたら将来が決まる」という読み方を見直す根拠になります。ただし、すべての地域で誰でも同じ条件で利用できると保証するものではありません。この移行記事では最新の地域別窓口や参加条件まで確認していないため、個別に必要な情報は教育機関などへ確認してください。
筆者の進学と、友人の選択
かずきさんは、自分の家庭は裕福ではなかったものの、両親が大学までの学費を用意してくれたと述べています。中学校の5教科の評定は5段階で平均2.7だったと振り返り、通える範囲の近い高校を選び、大学受験の勉強を始めたのは高校3年の夏休み後だったと書いています。これは本人の経験であり、同じ所得の家庭全体の特徴ではありません。
友人には、美容師の専門学校への進学を選ばず、建築関係の仕事を始め、毎月実家へお金を入れていた人がいたそうです。進学や働くことの選択に家庭の事情が関わった例として残します。一人の経験から、ひとり親家庭の子どもは進学できない、働く人は学ぶ意味を見いだせないとは結論づけません。
過去の調査を、個人の能力の判定にしない
原記事は、米国の脳に関する研究の報道、東京大学の2014年学生生活実態調査、家庭背景と学力に関する過去の調査報道を紹介していました。この移行記事では、それらの研究本文や集計条件をすべて確認していないため、紹介されていた数値を使って家庭の所得から個人の知能・意欲・将来を判定する説明はしません。
筆者の知人の範囲で見られた傾向も、「例外はいない」という全国的な法則にはなりません。保護者の娯楽や大学名だけで人の価値を評価する説明を見直し、学習を続けるうえでどのような機会や支えが必要かという問いを残します。
留学で出会い、考え方が変わった経験
かずきさんは、大学卒業後に希望する職業が分からず、アルバイトでお金をため、就職活動の代わりに海外留学を考えたと述べています。英語を学び、これまで話したことのない人と出会うなかで、23歳ごろに海外と関わる仕事をしたいと思うようになったそうです。その後、既卒で社会人経験のない状態で仕事を探す難しさも経験したと振り返っています。
留学が全員の進路や所得を解決するとは約束できません。それでも、学びや出会いを通して考えが変わった本人の経験は残せます。ETHOSを含む学校選びでも、自分の費用や学ぶ目的を整理しましょう。現地の教育や支援に関心を持つ場合は、支援先の説明を聞き、相手の事情を決めつけずに関わることを大切にしてください。
参照:UNICEF Philippines:学校外の若者のALSへの参加・修了を妨げる要因(2021年)
出典:ETHOS原記事。本文は当時の体験を基礎にし、宣伝枠と属性を一括りにした否定的表現を除いています。




