フィリピンの治安状況
皆さんが行くのは、フィリピンの中でもツーリストスポットが多いと思います。観光地と言えど、日本に比べると、安全とは言い切れません。銃も麻薬も、日本では考えられないくらい横行しているのもまた事実です。
事件事例と対策
よく起こる事件の事例と、その対策をまとめました。渡航前には頭に入れておきましょう。難しい対策は、一つもありません。
トランプ詐欺
毎年、一件は必ず起こってしまう事件です。手口は以下です。
- ショッピングモールなどで、1名若しくは複数人グループのフィリピン人から声を掛けられる。「家族が日本に行く予定がある」、「日本に興味がある」などと日本に好意を示すような会話からカフェなどに行く。
- 「もっと話が聞きたい」、「家族に会わせたい」、「日本語で書かれたものを翻訳して欲しい」と、自宅に来るように促してくる。
- タクシー等で移動するが見慣れない場所であり土地勘がない。そして会話が盛り上がってしまうため、どこに向かっているのか、どこに着いたのかわからなくなる。
- フィリピン人自宅に到着し、しばらくはフレンドリーな家族たちと会話や食事を楽しむ。
- トランプゲームをする流れになり、最初は勝ち続けるが最後に負ける。手持ちのキャッシュで支払いができなくなり、クレジットカードでのキャッシングを強要される。
というような事件です。一見、単純で引っかかるわけないと思うのですが、これが後を絶たないのです。
ココに注意
- 基本中の基本、見知らぬ人にはついていかない。
- 初対面で食事に誘われても乗らない。
- 巧みに日本人の良心に迫ることを言うので、ここは海外であると自覚する。
スリ・置き引き
人ごみの中、レストランの中、車の中、色んな所で取られる可能性があります。特にクリスマスシーズンには多発する傾向がありますので要注意です。
事例は以下の通り
- ショッピングモールを歩いていたら、知らぬうちにカバンが空いていて、財布・スマホが抜き取られていた。
- レストランで向かい合わせで座っているにも関わらず、隣に置いていたカバンがなくなった。通路側は要注意!
- ジプニー乗車中、向かいの人がコインを落とし拾ってあげているうちにカバンから財布が抜かれていた。
本当に、ちょっとした隙なのです。
ココに注意
- カバンをしっかり自分の前に持つ。
- カバンを置き去りにして席を立たない。
- おしりのポケットに財布やスマホを入れない。
- 大金を持ち歩かない。
- クラブなど、人がごった返した場所は避ける。
- 人が近づくことに気付かないので、イヤホンをしたまま歩かない。
麻薬
バーや、なんとリゾートでも薬物を売っている人がいます。もちろん違法なので買わないこと。
リゾートは、隣のパブリックビーチから声をかけてくることがあります。彼らは、それを「はっぱ」「ドラッグ」と呼んでいます。
ココに注意
- 麻薬を買わないこと。
- 知らない人からモノを買わないこと。
- 犯罪であることを意識すること。
ホールドアップ
夜道を歩いていたら、バイクに乗った男がカバンをひったくるなど、最悪のケースは銃を出すこともあります。複数人でも狙われる場合もあります。
ココに注意
- 夜の一人歩きはしない。複数人でも気を付けること。
- 人通りの少ない薄暗い場所は行かない。
- 移動はなるべく、Grab Carを使う。
- 万が一、もみ合いになったら命を優先し、カバンを諦める。
ぼったくりタクシー
空港からシティまで、学校からショッピングモールや観光地に行く場合、メーターを使わず交渉してくるタクシードライバーがいます。最初は、相場がわからず乗ってしまうことがあるかもしれません。
また、最初に言っていた値段と違う料金を請求されることや、目的地ごとに毎回請求されることも。最初は100ペソと言っていたが、到着したら1000ペソを請求され、次の目的地でもさらに1000ペソの要求など。
ココに注意
- タクシーは使わずGrab Carを推奨します。
- 観光地に行く場合は、信頼できるツアー会社にレンタルをお願いしましょう。
- タクシーと交渉する場合、全部込みの値段なのか、含まれる行先はどこなのか確認しましょう。
- タクシーに乗車する場合、車番とタクシー会社の確認をし、写真若しくはメモをしておきましょう。トラブルがあった場合、忘れ物をした場合に、連絡することができます。(無くしたものが返ってくるかは別として)
- 乗り込み、ドアを閉める前に行先を伝え、メーターを回すかチェックする。
- 2020年現在、タクシーの料金設定は初乗りは40ペソ、1分毎に2ペソ、1km毎に13.5ペソ上がります。メーターは走行距離と時間が表示していますので確認しましょう。
ポリスレポートの取得
スマホや財布を盗まれた時など、日本の保険を適応させるために取らなくてはいけない書類があります。それがポリスレポートです。
- ポリスレポートは24時間以内に取得しなければいけない。
- 盗難があった管轄の警察署に行かなくてはいけない。
- パスポート若しくはパスポートのコピーが必要なるので準備しておく。
- ポリスから質問されるので、英語で答えられるようにする。若しくは学校スタッフに協力をお願いする。正直に答えましょう。
- フィリピンの住所等を聞かれるので、語学学校または滞在先の住所、電話番号は控えておく。
- ポリスが威圧的に質問してくる場合があるが、反抗せず、冷静に受け答えしましょう。反抗すると予期せぬトラブルが発生する場合があります。(ポリスレポートを発行してくれないなど)
安全に渡航するために
渡航前の準備
万が一に備えて、渡航前に準備をした方がいいことをまとめました。何が起きても、すぐに対応できるようにしておきましょう。
- クレジットカード会社の連絡先を控えておく。
- 携帯会社の連絡先を控えておく。
- 不要なクレジットカードやポイントカードは日本においてくる。
- 保険に含まれている補償内容を確認する。
- 各連絡先は、必ずフィリピンから繋がる番号か確認しておく。
外務省海外安全ホームページの紹介
外務省のホームページには、各国の安全情報が掲載されています。最新の情報をメールで受け取ることができる「たびレジ」というサービスがありますので、渡航前には登録しておきましょう。
まとめ
事前の準備と知識で防げるものばかりではないでしょうか?
海外に出ると、どうしても解放感にあふれ、普段しないことをしてしまうものです。
渡航前に再度安全情報を確認し、事件に巻き込まれないようにしましょうね。
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